SS

暁美ほむらが風邪をひいた日

cold case 魔法少女になってから風邪をひくのは、3度目だった。 1度目は、まだ眼鏡をかけていた頃。皆が凄く心配してくれて、特に巴マミと佐倉杏子がやたら煩く世話を焼いてくれたのを憶えている。 2度目は、「もう誰にも頼らない」と1人で戦い始めて間もな…

ほむマミめいた何か

書きかけのまどマギSSのほむマミパート。改変後世界。あとほむ杏と、ほむQがある。『すぎゆく夏』というエヴァSSへちょっとだけオマージュ。 ※追記。pixivに加筆訂正して上げました。 魔法少女になってよかったと思う? | SETTA #pixiv http://www.pixiv.net…

3D

3D 「暁美さんには、爆弾以外の武器ってないのかしら?」 巴マミの問いかけに、暁美ほむらは俯いた。おさげが揺れて、眼鏡のレンズが光を反射する。 「……ないです。爆弾作るのに、今月のお小遣い全部使っちゃったし」 必死に考えて、調べて、材料を買いに行…

まどマギ俺1周目妄想

まどか「マミさんとなら飛べる気がするんです」 まどか「なれるかな、マミさんみたいな魔法少女に…」 という情景がふと頭に浮かんで、ああ、3周目もいいけど、1周目もいいものだなぁ…と思ったので、俺1周目を妄想。 浮かんだ情景からして、もうどれだけ高く…

間劇

「落ち着いて話を聞いて欲しいのです……」 そう言うなぎさの方が落ち着いていなかった。 一見、しゃなりとすました態度をとっていたけれど、実は心臓がバクバク言ってたし、目頭も熱かった。まともにマミさんの目を見たらその瞬間に涙が零れ落ちるような気が…

それは舞い降る雪のように

それはきっと、2度目だった。 気が付くと、どこでもない場所にぽつんと浮かぶ巴マミの部屋に、佐倉杏子はいた。 「あー、これはあれか、前の、鹿目まどかの時と一緒なのか?」 「多分そうね。今の今まで忘れていたけれど」 呟くと、いつの間にか目の前には巴…

まどマギ&FE外伝 コラージュSS『赤の選択』

さやか「な……!? 余計なことをするんじゃないよ、杏子。これくらいアタシひとりで――」 気がつくと、勝手に身体が動いていた。 魔女本体への自棄めいた突撃で周りが見えていなかった美樹さやか、その背後に飛びかかった使い魔たちを切り捨て、薙ぎ払い、受け…

まどマギ コラージュSS『ミッシングゲイト』

「巴マミには、遠い親戚しか身寄りがいないわ。失踪届けが出るのは、まだ当分先でしょうね」 巴マミは孤児だったという。 魔法少女になる前の私は 魔女狩りで不在がちな友人と先輩、 鹿目まどかと巴マミのことを それとなく 彼女たちそれぞれのクラスメイト…

まどマギSS『One Day』

杏子「おーっすマミー、なんか食うモンないー? うん、甘い匂いが……」 夕暮れ時。勝手知ったる人の家とばかりに、佐倉杏子は上がりこんだ巴マミの家の台所に真っ直ぐに向かう。もぅ、と出迎えたマミは苦笑しながらその後をついていく。 杏子「うお、なんだこ…

まどマギコラージュSS『SoWhat?』

さやか「概念、かー。思い切ったことしたね、まどか」 まどか「そんなことないよ。マミさんが……あんなことになった後で、魔法少女になったさやかちゃんの方がずっと凄いって、私は思うよ? だから私も…って。……私、さやかちゃんやほむらちゃんに守られるばか…

まどマギコラージュSS『地球光』

最後の魔獣を倒して力尽きた私は、仰向けに倒れこんで空を仰ぎ見る。月の空には青い星が浮かんでいた。 「ああ、これが地球。なんて、――」 余りの青さに言葉を失う私に、彼女の声がかかった。 『――綺麗、だよね。わたしね、あの星が、そこで暮らす皆が好きだ…

Forword LOVE

注:以下の文章はPCゲーム『2ndLOVE』と『魔法少女まどか☆マギカ』のコラージュSSです。有り体に言うと、『2ndLOVE』のとある章の登場人物名を『まどか☆マギカ』のそれに置き換えただけのパロディです。元作品の致命的なネタバレを含みます。 『2ndLOVE』の…

魔法少女まどか☆マギカSS「F=mrω^2」

杏子「というわけで原付買ったぜ」 さやか「どういうわけなんだぜ…」 杏子「ツーリング行こうぜ」 さやか「いや私バイク持ってないし」 杏子「あたしの後ろに乗ればいいんだよ! しっかり捕まりやがれ」 さやか「ちょ、だから節棍化した槍で人を掴むなと何度…