まどマギコラージュSS『SoWhat?』

さやか「概念、かー。思い切ったことしたね、まどか」
まどか「そんなことないよ。マミさんが……あんなことになった後で、魔法少女になったさやかちゃんの方がずっと凄いって、私は思うよ? だから私も…って。……私、さやかちゃんやほむらちゃんに守られるばかりで、何も返せなくて。友だち……なのに、ずっと、何も、だから……」
さやか「……は?」
まどか「ご、ごめん。やっぱり友だちなんていえないよね、こんな私……って、痛ぁ!?」
さやか「鉄・拳・制・裁。こらまどか、そういう哀しいこと言うと殴るぞ☆」
まどか「殴ってから言ったー!?」

さやか「……んー、あたしにとってのまどかってさ、あたしになんかしてくれるまどかじゃなくて、頭になんの形容詞もつかないまどかなんだよね(『あたしの嫁』は別として)。…わかる?」
まどか「……それって、私はずっと役立たずのミソッカスでもいいってこと?」
さやか「そうじゃなくてさー。……じゃあ、逆に訊くけど。まどかはさ、あたしがまどかを助けてあげるから、あたしと友だちでいてくれてるわけ?」
まどか「え?」
さやか「あたしが魔法少女じゃなくて、魔女からまどかを守れない、普通のか弱い女の子だったら、まどかの友だちじゃないのかな?」
まどか「違うよ! 絶対そんな事ない!!」
さやか「そういうことだよマイフレンド。だからさー、私を救えなかったことも、気にしなくていいんだよ。まどかとあの杏子と、2人も命をかけて私を助けようとしてくれた友だちがいた。いてくれた。それだけで、充分だよ」
まどか「……うん」
さやか「じゃあ行こうか友だち。連れてってよ、概念が導くその先へ」
まどか「……うん!」