力尽きたのでメモだけ(叛逆バレ)

後で上のと合わせて記事に纏めたい。(纏めた
・ほむらが「何がなんでも止めるべきだったんだ!」て後悔しているのは、概念化もそうだけれど、そもそもほむらの元々の願いというのも1周目のワルプルギス戦へのまどかの特攻。

 「ねぇ…逃げようよ……だって、仕方ないよ…誰も、鹿目さんを恨んだりしないよ…」
 「鹿目さん…」
 「いや!行かないで…鹿目さぁぁぁん!!」
 「どうして…?死んじゃうって、わかってたのに…。私なんか助けるよりも、あなたに……生きててほしかったのに…」

・ほむらが契約して願ったのは、まどかが一人で特攻して死ななくてもいい未来。まどかや巴さんと一緒に頑張って、違う結末を>しかし実際は2周目の通り

・ほむらが時間を巻き戻して魔法少女として帰ってきたときに送りたかった理想の生活が、多分『叛逆』前半の、巴さんや皆とプエラマギホーリークインテットをやれるような世界。険悪だったさやかとも仲良くできて、杏子も変なちょっかいではなく素直にマミさんやさやかに愛情を示しているような。

・↑だからさやかと険悪になった理由の一つである爆弾や重火器をあの世界のメガほむは使わない。あのサポートキャラがほむらの深層での理想の自分だったんだろう。

・というわけでほむらの理想は失敗しないメガほむなのだが、実際はクーほむにならざるを得なかった。そしてクーほむはまどかを殺したのだ。ホムリリィはメガほむSを従えて断頭台に向かうのだが、その頭半分がない(彼岸花が咲いている)。それは頭ごとメガネをかなぐり捨てやクーほむの姿であり、クーほむというまどか殺しの罪人を自ら裁こうとしているのかもしれない。
・しかし断頭台に向かうホムリリィの本体を止めようと後ろに伸びて地面を引っ掻くのは紫のリボン。メガほむ時代に三つ編みを結んでいたあのリボンなのだ。

・ほむらは自分がまどかを傷つけた、殺したと思っている。

・魔女化したほむらの元に差し伸べられるまど神様の救いの手は傷だらけだ。その傷だらけの腕に甘んじて救われるわけにはいかないとほむらは思う。

・まど神様の腕にある傷は、直前にインサートされた3周目のワルプルギス戦後のまどかの腕の傷と同じところにある。3周目。ほむら自らが引き金を引きまどかを撃ち殺した周回。まどかを傷つけ、殺したのは自分自身なのだというほむらの自責の象徴。

・自分の弱さがまどかに自分を守らせ結果的に殺してしまった(1周目)
 自分の願いがまどかを魔女にしてしまった(2周目)
 自分を殺してとまでまどかに言わせ、この手で殺してしまった(3周目)
 ループを繰り返し、因果を巻き付け、まどかを最悪の魔女となるよう仕向けてしまった。
 最後には円環化という自己犠牲(自殺)までさせてしまった。
 そして今、インキュベーターに付け入る隙を与えてしまった。
 まどかを傷つけ、殺し、今また危機に陥れているのは自分自身なのだというほむらの自責。

・相手を騙して強引に救い、自分は魔女(悪魔)になる――ほむらのこの選択は3周目でほむらがまどかにされたことの意趣返しなのだとも言える。あの時まどかがほむらに使ったのがオクタヴィア(さやか)のグリーフシードだったことを思うと、なんと因果な状況であろうか。
・まどかは魔女になりたくないとほむらに自分を殺してくれることを頼んだが、ほむらは自死ではなく2人で生きていくことを望んだ。強引にまどかの負った荷物をはんぶん肩代わりしたとも言える。

・EDアニメーションの左右に分かたれた2人というのがこれまでのほむらの感じていたイメージで、最後の手を取り合って共に駆ける姿というのがほむらの望んだことだったのかもしれない。悪魔は相手の意志を無視し、強引にそれを行った。
・あれがまどかが一人で駆け抜けていったMagiaのEDアニメーションの続きなのだと考えると凄く感慨深い。

・円環に導かれてもそれは出来たんではないかというとその通りなのだろうが、まどかに救われる存在ではなく、まどかを救う存在でありたかったのかもしれない。それも最初の願いと一緒ではある。

・花畑のシーン。ほむらの考えた概念化の孤独(実際はどうも皆いて賑やかそうなのだが)を寂しい嫌だ無理っていうまどかに目を啓かされたほむらの認識には色々と間違いが多そうでアレ。
・「まどかも私と同じ一人の人間だったんだ!」ていう再発見もそうだけど、「まどかも私がいなくて寂しかったんだ!(両想いだったんだ!)」ていう都合のよい解釈もしてたと思う。そんなほむらちゃんだから可愛いよ。

・花畑のまどか、ホーリークインテットのまどかっていうのは、持っている情報(記憶)や経験的に、ほむらも忘れかけていた1周目のまどかに限りなく近い。

・ループの中でお互いの時間や認識がどんどんずれていったまどかでもなく、概念化し記憶から薄れ、自分の心までが神格化すらしかけていたまどかでもなく、素のまどか。

・お互いただの魔法少女であるので、ほむらとまどかは2〜3周目以来の、対等な立場である。そして互いに名前で呼び合い、同じように孤独に恐怖を覚える。実はこのとき、初めて対等な関係で同じ目線でほむらとまどかは話したのかもしれない。

・円環の理に導かれたらきっと、救った側と救われた側になって、きっと、この花畑のように対等な関係と同じ目線ではいられない。さやかやなぎさや他の多くの魔法少女たちと同じOne of themになってしまうというのもある。ほむらのまどかへの愛はそれを許せなかったのかもしれない。

・いや単に、差し伸べられた傷だらけのまどかの腕、あれに救われるわけにはいかない、逆に私が守り、癒さなくてはならない、その想いこそが愛だったのかもしれないけれど。