みんなー、『叛逆の物語』のどのシーン好きー?

私はねー、まずマミさんが出てるシーンほぼ全部ー





(以下ネタバレ)










中でもティロ・フィナー列車砲が最高だったけど、ほむらが魔女化していくシーン、特に「これが…魔女」「私の感情が追いかけてくる」っていう台詞と、千和さんのその言い方が凄い好きなんですよね。ドッカンドッカン派手な場面が続いた後の、凪みたいな静けさの中で泣き叫ぶ自分のことを傍観者のように見つめるっていうシチュエーション。
ルミナスの頬擦りシーンを叩き潰し踏み潰していくショッキングな映像とも相まって、ほんとにゾクゾクして、堪らないのです。悲惨・凄惨なシーンのはずなのに美しくて目が離せない。

『叛逆』の特徴として、前半部や最後の平穏なシーンが気味悪く不穏なイメージで描かれ、反対にこのほむらの魔女化のような負の意味合いを持つことが美しく描かれるというのがあると思います。
魔法少女への変身シーン(不気味)とほむらの悪魔への羽化(美しい)が象徴的ですね。

こういう、望んでいた世界に閉じ込められる展開って、無くしたものや欲しかったものが全部揃っていて、そこから出たくない、ずっと浸っていたいと心から思わせるような幸せなものとして描かれて、後ろ髪を引かれながらもそれを断ち切って(ああ、ホムリリィのリボンてまさしく後ろ髪なんだな…)、そして帰還するという辺りが1つのパターンですが(勿論、そうでないパターンもたくさんある)、『叛逆』の場合は最初から、痛みのない願望の世界が薄気味悪い。

対して、ほむらが自ら魔女化を進行させる、痛みや破滅を志向するシーンの方がどこか美しいというのは、ほむらという人物がずっと、本質的にどういうものを求めていたかというのが現れているような気もします。

出口のない迷路を苦しみながらさ迷い続けてきた彼女は、たとえそれが幸せしかないとしても、永遠を求めたいなどとはもう思えないのかもしれません。

一方でまどかがなった円環というのは永遠の象徴なのですよね。彼女が円環の理に導かれるのを拒否したのには、そういうこともあったような気もします。

まどか「永遠はあるよ」
ほむら「永遠なんてもう、いらなかった」

↑それは『ONE』。