パンフ読まないでスカイプチャットとかしてた。

ネタバレチャットに混ぜてもらってちょこっとお話してて思ったこと。
またさやかちゃんのこと。










前後編の『はじまりの物語』と『永遠の物語』がほむらの回想という話を前提にすると、さやかちゃんの髪飾りがどうにも気になる。
TV版では何周回しても髪飾りしてなかったのに、ほむらの回想の中でだけつけてるのはなぜ? 記憶違い? そういうループもあった? それともマジュウ世界のさやかは髪飾りつけてた? 『叛逆』でもつけているけれど、叛逆のさやかというのは円環の鞄持ちで、素直に考えるとTV版最終話で導かれた魔女世界のさやかだと思うんだよね、彼女。

と、なると…?

前後編=回想シーンのさやかというのはあれ、ほむらの記憶でなくて、その中に入り込んでた円環の鞄持ちさやかなんじゃ…。

前後編はほむらの単なる回想じゃなくて、ソウルジェムを濁らせて魔女化する過程のほむらが見ている走馬灯のようなもので、ただ記憶を再生しているのではなく、それを素に魔女結界を形成していっている過程で、そこ(前後編)の段階で既にさやかとなぎさとまどかは飛び込んでいったんじゃなかろうか。いやひょっとしたらマミさんや杏子たちやキュゥべえなんかも。

※多重に仮定を重ねてるんで法螺話と思って読んでください。

通常の魔女の結界は魔法少女の走馬灯とその中で最も執着したものが素だけど(これも仮定)、ほむらの走馬灯で再生される記憶や執着とは何度もループしたそれで、その複雑さと長さが魔女結界を街一個の完全な再現という途方もないことを実現させたのではないかしら。で、そのループと結界作成にさやかやキュゥべえはつき合わされていたので、「手間かけさせて」とか「無意味な堂々巡り」とか言ってたんじゃないかな、とか。

ところで、さやかちゃんがほむらに言った「手間かけさせて」というのは、自分がかつて円環の理に導かれるときにまどかに言った「手間かけさせちゃったね」に対応するもので、具体的には描写されてなかったけど、恐らくさやかも負けず劣らず円環の理に迷惑をかけたんではないかと思ったりします。

あ、あとあの辺りでインキュベーターが魔女化による希望と絶望の相転移のエネルギーの話をしていますが、口ぶりから察するに、ほむら以前に何人か遮断フィールド内で魔女化させてますよねこれ。で、フィールド破ったら魔女を円環の理が消しに来るとかそういう経験があるんではないかと。それでほむらの言うことが本当だと判断して、あとはほむらで実験して彼女が「鹿目まどか」と認識する存在を確保しよう、みたいな?

閑話休題

「あれだけ頑張ったあいつ」とさやかが言うのは、円環の理の一部として知覚したというよりも、ほむらの走馬灯、記憶の中でそれを追体験したからこそなんじゃないかと思うんですよね。「魔女って理由だけで殺すの?」というのは、その中で何度も魔女化してほむらに殺されたからっていうのも含まれてるとか(もちろん、自分で自分を殺すのか?っていうのがメインの質問でしょうが)。

前後編のさやかちゃん周りの追加要素であるここら辺も、突き詰めてみたら、それがほむらの記憶の中のさやかではなく、円環の鞄持ちのさやかちゃんだから、ということに出来たりしないかな。杏子が自分を助けようとしてくれたのを知ったのは鞄持ちになったこのループ中だった、とか。

『叛逆』冒頭でほむらが転校してきたのにさやかが素で驚いてたのは、前後編のループを何度も経験していたさやかが、ああ、またループねーと思っていたら、クーほむでもリボほむでもなくメガほむがドヤ顔で来たからだったりして。何で今更お前が…と。そしてそこで初めてループが終わって魔女結界が完成したことを知り、『叛逆の物語』が動き始めた、とか。

あの前後編がほむらの回想だとするなら、そこに円環の理に導かれるさやかの場面が入ってるのは説明つけづらいと思うんですが、鞄持ちさやかがその回想の中に介入していたとするならアリじゃないかなぁ?

ということで、劇場版の前後編『はじまりの物語』と『永遠の物語』がほむらの回想(魔女化の際の走馬灯)であるという説に基づく、そこに出てくる、髪飾りをつけたさやかちゃんは実は円環の鞄持ちだったのでは? という二次創作的要素を多分に孕んだ説でしたが、どんなもんでしょう。

ここら辺で考えてたこととも合わせて、さやかの裏主人公化が脳内で急速に進む今日この頃です。