エメラルドの光で目が潰れないように

グイン・サーガの127巻のあとがきを立ち読み、その唐突な断絶を噛み締めた。
家に帰り、ネットのニュース速報で三沢光晴の心配停止を知り、現実感のなさに呆然とした。
2chで見つけたスレは一瞬で1000を越え、ニュースは訃報に変わっていた。


『今日、日本のプロレスは本当に終わったのかもしれない』


誰かの言葉が印象に残る。


多くの終わりはきっと唐突で、受け入れるために逡巡する間もなく、その瞬間がロマンティックでもドラマチックでもないことの方が多い。
僕らは終わりに向かって歩いていくのではなく、終わりという落とし穴がボコボコ空く地面の上に存在しているのだ。
歩いた結果のその先に。
立ち止まったその瞬間に。
留まり続けたその場所に。
ENDINGは突然現れる。


どこで終わるか判らないからこそ、このゲームは好きにプレイすることが推奨されているとも言える。


…なんの話だ。




呆然としつつ。


三沢光晴に黙祷。


そしてどうか。
俺たちにプロレスラー齋藤彰俊の今後を見守らせてください。