あの時あたしが欲しかったものは、まちがいなくあなたでした(ほむらの話)

みんなー、どのほむほむが1番好きー?
私は漫画版(ハノカゲ版)のツインテール・リボほむ、通称ツイほむちゃん!





以下、ネタバレ













ほむほむはイメージチェンジが激しいので、『叛逆』前でもメガほむ、クーほむ、リボほむ、(ツイほむ)、と複数のフォームを持っています。
『叛逆』前半の魔女結界の中に作られた世界と日常、見滝原でまどかやマミさん達と仲良く学校生活やプエラマギホーリークインテット魔法少女)活動をするというの、ほむらの望んだ理想の世界だと思われますが、ほむらがそこに置いた自分はクーほむでもリボほむでもなく一番最初の、自分のオリジンと言っていい姿、三つ編みと眼鏡がチャームポイントのメガほむでした。
また、このメガほむは魔法少女として契約済みですが、お手製爆弾や重火器などを使わずにみんなのサポートに徹するという、ほむらの実際の経験や記憶には存在しないスタイルを取っております(爆弾を使わないのは、さやかと仲良くするため、仲良くしたかったからともとれます)。

さて、ほむらはなぜあのような理想世界を望み、そこにメガほむの自分を置いたのでしょうか?

 「ねぇ…逃げようよ……だって、仕方ないよ…誰も、鹿目さんを恨んだりしないよ…」
 「鹿目さん…」
 「いや!行かないで…鹿目さぁぁぁん!!」
 「どうして…?死んじゃうって、わかってたのに…。私なんか助けるよりも、あなたに……生きててほしかったのに…」
 「私は……。私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい」

TV版10話、3周目の暁美ほむらの台詞より抜粋

ほむらが魔法少女になるときの願い、強い感情というというのは、ワルプルギスに特攻するまどかへの「行かないで」「私なんかを助けるよりも」「生きていて」という思いであり、「やり直したい」、やり直して行いたかったことの根本は、かつて自分を置いてワルプルギスに特攻したまどかを一人で行かせないことなのですが、魔女もワルプルギスもいない世界ではまどかはどこにも行かなくてもいいので、その条件は既に満たされています。では、その後は?
(この疑問は世界の綻びにも繋がっていたような気がしますが、とりあえずそれは置いておきます)

かつてのほむらが魔法少女の契約をした時に願ったこと、そしてその願いが叶ったその後に望んでいたもの、それがあの世界なのではないでしょうか。

ほむらが理想世界における自分をメガほむとしたのには様々な理由が考えられますが、単純に、彼女の心がずっと求めていたのが、かつて自分(メガほむ)に果たせなかったあの光景だったというのも本当なのではないかと思います。
彼女の契約時の願い「鹿目さんとの出会いをやりなおしたい」、まどかを一人で行かせない。それが果たされたその先にこうしたかった、こうなるはずだと望んでいた未来があの結界内世界の日常なのではないかということですね。

実際にはけして叶うことのなかった、契約時のほむら(メガほむ)の夢見た世界。そして恐らく深層心理でずっとほむらが望んでいた見果てぬ夢。
それがあの魔女結界内にほむらが作り出した世界だったような気がします。