本日のまどマギTDSへのあれこれ121119

本編周やTDSでのまどかのマミさんへの優しさっていうのは、徹底的に他人事としてのそれなんだなって思う。
本編周のまどかはそれを自覚してしまって、突き付けられてしまって、だからこそ泣いて謝るのだけれど。
他人の痛みなんかわかるわけない。それを気にして生きてたって、周りから偽善者って思われたり、当人からわかんないくせにって同情すんなっつて罵倒されて、いいことなんかあんまりないけど、自分も痛くなるだけなのだけれど、でもそれでも行われる偽善には人の為の善が含まれていて。傷つけ傷つきながらも救われる人がいることもあるのも事実で。
「だから触れることやめないよ」っていう、かなでっちゃん(『目隠しの国』)的なまどかさんの決意と行動は、それを示すことには意味と意義があると思います。
でもね、TDSでマミさんを救ったまどかの言動(これ、女神まどかが全ての魔法少女に与えてる救済がどんなものであるかというのを凄く分かりやすく描いたものだと思う)を見たら、ああ、やっぱりこの救済は間違ってるな、こんな救いはいらないなって思ってしまうのでした。

「私は、誰にも救われたくなんか、ないから」っていう七瀬の気持ちがあの子、神咲薫のようないい子には分からないのと同様(『とらいあんぐるハート』シリーズ)、まどかにもそういう救われたくない子の気持ちはわからないのかとも思うんだけど、でも全部視てるし、さやかを救わなかった辺りはそこら辺も実は分かってるのかなぁ。アルティメットだしなぁ。

誰にも救われたくない七瀬がなのはさんのプロトタイプであることを考えると、なのはが女神様などではなく白い悪魔なのって必然なのかもなぁ。『とらハ3』の黒翼のフィアッセとか考えるとまた、こう。女神なんてなれないまま私は生きる――<それはエヴァ

あ、『まどか』とも『なのは』とも関係ないですが、高畠エナガ『Latin』収録の『Reversi』は白い翼と黒い翼、天使少女と悪魔少女の大変良い学園友情ものなのでオススメです。