桜花

「桜華」一週目了。紗雪ルート。
積んでるゲームが山ほどある中、よそからの推奨、宿題などのしがらみに何にもひっかかっていないこれが、それ故に逃げ道としても機能した結果(原作「心輝桜」にない新規の紗雪ルートでなかったら逃げ道にはならなかったかもしれないけれど)、どんどん進んでしまう罠だった。
しかしいや、良かった。
誤解を恐れずに言えばWindの彩シナリオの中になかった選択、それを選んだ末の結末といえるお話。
語りたいもの、結論が先にあって、そこに向かう部分で弱い部分もあるのだけれど(エピソードの積み重ねで語るべき部分が台詞やテキストでズバリと描かれてしまったりとか)、語りたいものへの意思と迷いのなさが非常に心地よい。語られていること自体の是非でなくね(ここの萌えや燃え、ギャグは合わない人もいるだろうなぁ)。
あと、絵と音楽が非常に良かった。
主人公の「紗雪のこの笑顔をなくしたくない」っていうのが非常によくわかる立ちグラの笑顔とか(ごめん打ち抜かれたその笑顔)、EDムービーで一度ちらっと出た後のラストの一枚絵の素晴らしさとか(ムービーのラストに一瞬見えるのがまたリフレインを想起させていい感じ。それからこれ、似たような構図のWindの「そよ風の贈り物」収録の某壁紙と対照的だよなぁ、とか)、タイミングよくかかる各BGM、特に前作にもあった「桜花」の心地よさ。
絶対やっとけなんて人に薦めなくちゃーって気分にはならないけれど、誰かと分かち合いたい良さなのも確かで、個人的にはすごい楽しめたのでした。
あとは原作エピソードなんだけど、どのくらい変わってるものか怖くもあり、楽しみでもあり。
前作プレイヤーには分かりきっている妹のこととか(今となってはそれは個人的な地雷でもあり)、夏輝の過去の話とか(掘り下げられたらすごい痛い)、禍風はどういう扱いになるのかとか。
…とりあえずコンプしたいと思ってしまったのでこのまま続けます。