エイプリルフールには一ヶ月早い雪の日

今年は雪が降ってるどころか、積もっていて、三月兎のように気が狂った白さが広がっていた。
あれから『さよならを教えて』は物凄い付加価値がついて中古価格が高騰して、そして今になってBD版が出たりしている。
彼女の書いた同人誌を思い、時間の流れというものを噛み締める。

恋緒みなとの『オレ通 A to Z』では様々なことに悩み、落ち込み、死にたいなんてことも思っていた主人公はパソコン通信(インターネットなんてない時代、草の根ネットだ)に出会い、そこで自分に対する多くの人の心配や励まし、そして「ケ・セラ・セラ」という言葉をもらって、生きていくことを選ぶ。

時代はパソコン通信からインターネットを経て、Twitterなんかで多くの人がより気軽に繋がれるようになっている。

彼や彼女が呟いたのが今、ここであったなら、ひょっとしたら彼や彼女にも「ケ・セラ・セラ」は届いたのだろうか。